幸せな節分

子どもにとって、鬼はやっぱり恐い存在なんですね。お面を外した鬼は、いつも見ている先生でした。
「善星皆来、悪星退散」 朝勤の読経で清められた枡入りの豆を、諸堂から外に向かって撒いていく。実に清々しい“節分”の朝となった。この日は保育園での豆まき行事にも参加し、鬼に追いかけられて泣きじゃくる子ども達のあどけない姿を目にし、しばし頬がゆるんだ。園児には本堂廊下からも「鬼は~外!福は~内!」と豆をまいてもらい、境内を清めてもらった。しばらくすると友人から「誕生日おめでとう!」とのメールが届く。保育士からもお祝いの言葉をかけてもらい嬉しかった。ちょうどこの日は、市役所にも書類を提出しに行く予定となっており、以前から思っていたことが一歩前に進んだ。保育園では、来園した業者との打ち合わせが進んだ。中国新聞夕刊には、以前寄稿していた原稿が掲載され、ちょうど誕生日に自分の顔写真入りの文章が掲載され、「不思議なことがあるものだ…」と、内心思った。
節分が過ぎると立春、いよいよ春の訪れである。草木も新芽をのぞかせ、やがて美しい緑や花々をその身にまとう。1日として同じ日が無いように、その日、その瞬間を大切に、自分に出来ることを精一杯、不思議なご縁に導かれながらこの先進んでいきたい。実に素晴らしい“節分”となった。
2月3日号 中国新聞夕刊「でるた」

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  1. 《予告》中国新聞5月20日付け夕刊「でるた」欄に寄稿掲載

    明日5月20日付け中国新聞夕刊第一面のリレー式コラム「でるた」欄に、当館副館長代理の「エコか、エゴか」と題する寄稿エッセーが掲載予定となっています。
    日蓮宗法鏡山實相寺・佐伯恵順院代からリレーされた三木耳鼻咽喉科医院・
    三木正己院長の紹介で、寄稿の機

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