琉球王国

子ども達の夏休みも、間もなく終わりを迎えようとしている。息子も明日にせまった始業式を前に、宿題の仕上げを頑張っている。そんな夏休みの思い出作りにと、先日家族で沖縄へ出かけてきた。以前、沖縄へは“慰霊行脚”で訪れたことがあり、ひめゆりの塔や平和記念公園をめぐった時、沖縄戦での惨劇と事実を、家族にも是非知ってもらいたいと思っていた。
初日はひめゆりの塔や平和記念公園等を訪れた。ひめゆりの塔では、息子は初めて目にした“壕(ごう)”にとても驚いていた。また平和資料館では、戦火に巻き込まれた女子学徒隊の遺影や遺品を真剣に見つめ、戦争の悲惨さを感じた。その後は、平和記念公園へ。多数の石碑に刻まれた、沖縄戦犠牲者の冥福を家族でお祈りした。
神聖な雰囲気がただよう斎場御嶽。かつては祈りの聖域でもあったようです。琉球の城の歴史を知ることが出来た座喜味城跡。
ちょうど近くに世界遺産の1つ「斎場御嶽(せーふぁうたき)」があり、見学することに。私もこの度初めて知ったが、沖縄には世界遺産が九つもあるのだ。今回の旅行では他に「首里城」「園比屋武御獄石門(そのひやんうたきいしもん)」「座喜味城跡(ざきみしろあと)」の三つを巡ることが出来た。今日の沖縄文化は、琉球王国の独自の発展と太平洋戦争が大きく影響していると感じる。地名や漢字の読み方、食べ物等も独自のものが多いし、基地や軍人、軍用機等も目にした。日本ではあっても、異国の趣を感じることさえ出来る沖縄。美しい自然のみならず、刻まれた歴史が多くのことを教えてくれる旅行となった。
首里城公園内にある、小さな世界遺産「園比屋武御獄石門」透きとおる空と、碧い海が我々を癒してくれるようでした。