琴とピアノ

今日の為に、保育士もよく練習を頑張ってくれました。吉田先生を始め、社中の皆様。素晴らしい演奏を、有り難う御座いました。
お盆休みを満喫した子ども達が、みんな笑顔で登園してきた。今日は休み前から楽しみにしていた「お琴交流会」開催の日でもある。今回も吉田典子先生と社中の皆さんが、当園の子ども達にお琴と触れあう機会を提供してくださった。先生を含め10名の奏者が、美しい琴の音色を奏でて下さった。ことに今回、吉田先生が選曲された「一番星二番星」は、福山市神辺町出身の葛原しげる氏が作詞された曲である。葛原しげる氏といえば箏曲会の第一人者宮城道雄氏とも親交があり、宮城氏が作曲した300余の曲のうち104曲を作詞したことでも知られている。また、福山中学校(誠之館)の出身でもあり、明治30年代当時、氏の学び屋であった福山中学校の校舎が、当園に移築され現在も活用されており、その中での同氏作詞の曲目演奏とはなんとも不思議な“ご縁”を感じざるを得ない。
また今回、初の試みとなった、お琴10面と保育士の演奏するピアノの合奏が、子ども達にも感動を与えてくれたようだ。保育士2人もしっかり練習を重ね、本番では素晴らしい演奏を披露してくれた。お琴と合奏することなど普段有り得ないことで、素晴らしい企画を提供してくださった吉田先生には感謝している。
和の文化に触れることで、感性を豊かにし、自国に誇りを持つ。無限の可能性を秘めた子ども達がこの先成長していき、今日のこの“ひと時”を思い出してくれることがあれば、「お琴交流会」は大成功と言えよう。