畳ふき

畳ふきも、きっと何かの役に立つことがあると思います。
今日は当園で「お泊り保育」が行われている。親元を離れ、色んな活動を楽しみながら、お寺の本堂にて寝泊りするのだ。昨日、その準備を年長児が手伝ってくれた。みんなが入浴する客殿の岩風呂を掃除し、本堂の畳を雑巾で乾拭きしてくれた。主任先生から畳の目にそってふくことを教えてもらい、みんなでワイワイ言いながら雑巾がけをしてくれた。実に愛らしい光景である。最近では住宅の構造上、畳のない家も増えてきているようだ。フローリングが普及している影響でもあろう。子ども達に聞いてみると、やはり数名の子どもが家には畳がないと教えてくれた。
畳は日本独自の文化と言えよう。平安時代には板床に敷いて使われていたようで、室町時代に入り次第に普及していったようである。畳と正座は切っても切れない。武道や茶道、華道やお寺と言えば正座をイメージするのではなかろうか。また、「畳の上で死にたい。」とは、日本人がよく口にする言葉である。そんな畳も次第に使われなくなり、正座が忘れられる日が来るかもしれない。お寺の保育園という特色を活かし、子ども達には畳も正座もしっかり体験してもらいたいと思う。