卒寿のお慶び

世紀の瞬間。その大きさにも圧倒されます。“りんごの皮むぎ”をイメージさせる、解体作業でした。
満60歳の還暦を初めに、その後の人生において節目節目でお祝いをする風習が日本のには残っている。古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿と言うふうに。健康を心がけ、世のため人のために年を重ねられるということは、実に喜ばしいことである。当山に御影長石や古瓦をご寄進下さった、商工会議所名誉会頭の松本卓臣様がこの度「卒寿」を迎えられた。昨日、筆頭総代とお祝いを申し上げに、会長を務められる福山ガスへお伺いした。久しぶりにお顔を拝したが、とてもお元気なご様子であった。テーブルには英字新聞も置かれており、相変わらず多才なお人柄が感じられた。
ちょうど福山ガスでは、ガスタンクの解体作業が進んでおり、世紀の瞬間を目にすることが出来た。巨大な円形のガスタンクは、すでに下半分が撤去されており、残りの上半分も最上部からの解体作業が始まっていた。とても面白いのが解体方法で、“りんごの皮むき”を絵に描いたような光景であった。最上部の中心から鉄板をバーナーで切り離し、その鉄板がむかれたりんごの皮のように螺旋を描きながら地上に垂れ下がっていた。今朝の新聞にもその様子が掲載されていてが、めったに見ることが出来ないその瞬間を、偶然目にすることが出来るというのは、やはり何かの“ご縁”であろう… 
ご縁を頂いた松本名誉会頭様のご健康とご多幸を、今後もご祈念申し上げたい。