み仏さま

み仏さまは、いつでもみんなを見守っています。み仏さまに甘茶をかけて、誕生をお祝いします。
4月8日は、み仏さまの誕生を祝う「花まつり」。当園でも先日「花まつり参観」を行い、本堂にてみ仏さまに手を合わせ誕生をお祝いした。園児達はその小さな手に可愛らしい数珠をかけ、献花や甘茶をお供えし、大きな声で「よい子にして下さい!」とお祈りしてくれた。法要中に子ども達を見ていると、時折左右に体を動かしながらも正座し、きちんと手を合わせている。なるほど日頃の成果が表れているようだ。今どきの子どもは正座をする機会も少なく、ことに手を合わせる機会はあまりないように聞く。当園では、登・降園時や昼食の時間に、みんなで手を合わせて“ごあいさつ”をしている。また「武道教室」では正座・黙想、心得斉唱等を行い精神面も鍛えている。そのおかげであろうか…
我々の命は、無数の小さな命の上に成り立っている。食べ物で言うと、動物しかり、植物しかり。その命を戴くということは、捧げてくれる命に対して感謝と敬意を払うべきことである。また、どんな命も単体では生きていけない。複雑に絡み合い、それらが何ら作用しあいながら時を重ねている。つまり、無駄にする命はひとつもないということになる。生命の神秘といえる“誕生”、偶然ではなく必ず意味があってこの世に生まれてくるのだ。
み仏さまの誕生を祝う「花まつり」、実は子ども達一人一人、親御さん一人一人が“み仏さま”なのである。