御朱印

ご遠方からお越し頂き、有り難うございました。
昨朝、一本の電話を頂いた。「今、福山駅にいるのですが、今から御朱印を頂きにお伺いしてもよろしいでしょうか?」と…
しばらくして若い女性がお見えになった。聞けば当寺のHPを御覧になったようで、大阪から一人で来られたようだ。手には行衣を2枚持っておられた。京都の菩提寺で書いて頂いたというその行衣に、当寺の御朱印を押させて頂く。その後、本堂にご案内すると、御本尊に手を合わせ一心にお祈りを捧げておられた。様々な思いがあるように見受けられたので、少しお話をお伺いしてみた。ご本人は佛縁も深いようで、親と共に寺によく足を運んでおられるとの事であった。また自分が困った時に、お題目に救われたこともあるようで、信仰を拠りどころとされているようである。若い時分から神佛に手を合わせることは、なかなか出来ることではない…
困った時、誰かに助けられれば、同じような場面で人を助けることが出来る。悲しい時、誰かに優しくされれば、同じような場面で人に優しく出来る。苦楽を共に体験することで、“佛心”は養われるものであろう。苦から逃れず、楽を求め過ぎず、そんな人生を心がければ、自ずと輝きは増してくるはずである。