一冊の文庫本

今回、小学館から出版された文庫本。韓国語版と国内版を比較しながら読むと、ハングル語の勉強になるかもしれません…
数日前のことである、福山自動車時計博物館(FACM)のM副館長代理が一冊の文庫本を届けて下さった。2007年8月に「浄心日記」でも紹介させて頂いた、「海を抱いたビー玉」である。瀬戸内海の大三島に眠っていたボンネットバスが、福山のFACMにてレストアされて生まれ変わり、新潟に嫁いで行く実話をもとに作られた小説である。今回は小学館より発行され、サイズも価格もお手ごろとなっているようだ。実はこの本、昨年11月に韓国のHuman & Books社から韓国語版としても発行されており、日本のみならず世界進出もはたしている。この本の良いところは、現代人に忘れられかけた“物を大切にする”ことを諭していることであろう。古くなった物でも愛情を注ぎ手をかければ、さらに長く使える。使われる側にとっても有り難く、嬉しいはずである。資源を有効に使うことが求められる現代、地球環境のことを考えるきっかけになるメッセージがこの本にはつまっていると思う。それゆえ人々の心をつかむのであろう。
その日は「海を抱いたビー玉」が、ちょうど私のバースデープレゼントとなった…