彼の岸へ

鐘楼堂前の梅の花が、とても綺麗に咲いています。
暑さ寒さも彼岸まで…
春分秋分を中日として前後三日の七日間を彼岸という。
雨模様ではあるが、肌で春を感じる「彼岸入り」となった。
朝のうちからご先祖様を思い、多くの方が墓参されている。
心和む風景である。
苦しみ多き迷いの世界を「此岸(しがん)」というのに対し、生死を離れた平安な世界を「彼岸(ひがん)」いう。
我々は、心のどこかでいつも“安らぎ”を求めている。
そんな我々凡夫に対して、六つの修行法が説かれている。
『六波羅蜜(ろくはらみつ)』だ。
一、布施(ふせ)…他者に施すこと
二、持戒(じかい)…戒律を守ること
三、忍辱(にんにく)…苦難に耐え忍ぶこと
四、精進(しょうじん)…真実の道をたゆまず実践すること
五、禅定(ぜんじょう)…精神を統一し、安定させること
六、智慧(ちえ)…物事を正しくとらえ、真理を見極める認識力を得ること
一年に二度しかおとずれないこの期間に、ご先祖様に感謝し、自身の心を磨く修行を心がけたいものである。
美しい花々のつぼみが開くこの時期に。

彼の岸へ” に対して1件のコメントがあります。

  1. ヤマキン より:

    お彼岸中、法務誠にご苦労様です。日頃の徒然なる話題を楽しみにしています。今明かされる!恵順ワールド!私も心を浄めて参りたいと思いますっ!

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