感謝の気持ち

今朝方から雨が降りだし、今日は一日雨模様となった。
雨は何故か心を落ち着かせてくれる。
法華経の観世音菩薩普門品第二十五に『甘露の法雨を灌(ソソ)ぎ、煩悩の焔(ホノオ)を滅除す』とある。
雨は“汚(ケガ)れ”を洗い流してくれるのだ。
遠方の檀家Kさんから、ご贈答の御品と手紙を頂いた。
今月、娘さんが初孫を出産され、その御礼にとお送り下さった“感謝の気持ち”である。
我々は日頃から何かに感謝しながら生活しているだろうか。
当たり前のように衣服を整え、当たり前のように食事をし、当たり前のように暖かい布団で寝る。
そんな当たり前のことが無くなるとは想像しにくいものであるが、いつ何時どんな事が起きても心に“感謝”の念を抱いて生活していれば、当惑することは無いであろう。
この世に「生」を受ければ、必ず「死」を迎える。
日蓮聖人も『されば先(マズ)臨終の事を習て後に他事を習べし』と説かれている。生きていることに感謝出来れば、死を迎える時の心の準備もおのずと出来るはずだ。この世の全てのものに「有難う」感謝しながら、年月を重ねていきたい。