礼は我が身を守る行動


当園の『武道教室』では、講師の森藤明先生が多くのことを教えて下さる。
先日は居合刀を持参され、子ども達に実物を見せながら、礼の動作を一つ一つ分解しながら説明して下さった。子ども達は刀を見る機会があまりないこともあり、実物を目の前に、少し緊張しながらも真剣に聞き入っていた。
「礼の初めは左手から、刀の鞘を持つ手からです。続いて右手、刀を抜く手です。続いて相手を意識しながら頭を下げ、そして頭をあげる。この間も周りに意識をめぐらすことが肝心です。そして右手を下げ、左手を下げる。」
簡単そうに見える動作の中にも、自分の命を守るための深い意味合いが込められているのである。確かに武士の世であれば、一瞬にして命を落とす場面は多々あったかもしれない…
今の平和な時代で『礼(挨拶)』を身につけること、いざとなった時に自分の身を守る刀を身につけることと同じ意味合いだと教えて頂いた。