一部経読誦会


4月28日、日蓮宗が開かれた『立教開宗』の聖日に、一部経読誦会に参加させて頂いた。一部経とは、『妙法蓮華経』一部八巻二十八品のことで、文字数で言うと69,384文字の法華経を全巻読誦する法要のことをいう。この読誦会は県内寺院の有志で行われているが、複数名で一部経を読誦する機会は少ないので、まさに聖日の意義のある法要となった。

普段は故人を偲ぶ法要や祈願の法要で法華経を読誦するが、お経は不思議な力を持っている。法要の前後で参列された方の表情がまったく変わるのである。おそらくお経がその身に沁み込んで、様々なものを浄化してくれるからであろう…
当山の歴代住職の中には、法華経読誦五千部、三千三百部というような凄いお上人方もおられるが、私も日々の読経で法華経の功徳が頂けるよう、更に精進しなくてはならないと感じた。