授かった命

当山で水子供養を捧げるなかで、
『授かった命』について色々と考えることがある。
授かった命の灯が自然に消えてしまうこと… 
授かった命の芽を諸々の都合で摘んでしまうこと… 
子どもを授かるまでにも様々な物語はあるが、亡くなった我が子のことは忘れずにいてもらいたい。

亡くなった我が子に対して読経を捧げ、気持ちを伝える尊い行いが“供養”であり“祈り”である。仏教では『輪廻転生』(人は亡くなっても、その魂はまたこの世に生まれ変わる。)が説かれている。我が子のことを忘れず、しっかり供養を捧げることで、また自分達のもとに姿を変えて戻って来てくれると信じてほしい。
過日、不妊治療をされているご夫妻が、流産した我が子の供養にご来寺になられた。この先も、供養や祈りを捧げることで、いつしか我が子と再会できることを願っている。 南無妙法蓮華経