京都妙覚寺晋山式

祖師堂前に到着した新貫首と脇導師、式衆、総代、檀信徒の御一行。
先日、京都本山妙覚寺にて晋山式(しんざんしき)が執り行われた。晋山とは、吾宗では本山の貫首(住職)に就任することを意味している。
この度晋山された及川日周猊下は、私が学生時代随身させて頂いていた新宿常圓寺http://www.joenji.jpの御住職で、当時の及川真学住職(老御前様)の御次男にあたる方である。学生時分、日本の中心ともいえる新宿で随身させて頂き、随分とカルチャーショックを受けたものである。また、亡き老御前様からは僧侶としての何たるかを色々と教えて頂き、今となっては本当に随身させて頂いてよかったと感謝している。さて、晋山式には宗門要職をはじめ京都をはじめとする各本山貫首、来賓寺院、法縁寺院、また学生時分随身でお世話になったOB会の各聖が多数参列されていた。会場には、当時を共に過ごした同期の各聖、また先輩や同級生の顔もあり懐かしい気持ちになった。この度、本山の晋山式には初めて参列させて頂いたが、一般寺院の入寺式とはまるで雰囲気が違っていた。これだけの規模と格式で晋山式が営めるという事は、まさに新貫首の人徳とも言えよう。法要での奉告文や祝辞の中でも、師父であり妙覚寺の歴世でもある真学猊下(老御前様)の偉業が称えられていたが、その思いが今まさに、子弟である新貫首に時を経て伝わってきていることを感じた。“血脈相承”、親から子へ子から孫へ、先代の熱き思いはその血の中に脈々と伝わってきていることを実感する、素晴らしい晋山式となった。
大勢の関係各御寺院が参列していました。