健康であること

定期的な健診は、受ける側からすれば有り難いことです。
過日、当園職員の健康診断を行った。今回も検診車が2台本堂前に停車し、七面堂内にては視力や聴力検査、採血・採尿等を始め医師の問診等も行われた。今回、私自身も様々な検査を受けたが、前日21時から絶食・絶飲で受けるバリュウム検査では少々思うことがあった。検査自体は体位変換とゲップを少し我慢するくらいのものであるが、水分が取れないという感覚は日常では味えないので辛く感じた。そこでふと思ったのが、水を飲めない境遇で苦しんでいる人々のことである。今回の東北大震災で被災され不自由な生活を余儀なくされた方々、世界のどこかで戦火にさらされ生活に不自由が生じている方々、地球環境の変化により飢えや渇きを余儀なくされている地域に住まわれている方々… 戦争の犠牲者、ことに広島や長崎で被曝された方々は、もっともっと痛みや苦しさ、渇きを味わったことであろう。 
不自由がある故に、時として“普通であること”の有り難さに気付くことが出来る。自然災害や天変地異は逃れようのない事象かもしれないが、自身の健康面は誰もが気を付けることは出来ると思う。日常の生活習慣から病を生じぬよう、これからも留意していきたいものである。
七面堂も、有効に利用できて嬉しいです。