昇級審査

同性の有級者(女子)とも、組手が行われました。
今月に入り、龍真会・ドラゴンジムでは門弟達の昇級審査が行われている。1年間の練習成果を披露する『演武会』を12月に控え、自分達が日々積み重ねてきたことを皆に認めてもらうためにも審査に挑むのである。各自決められた日時に型を披露し、格上の門弟や師範と組手を行う。勿論、その日の審査に至るまでは最高師範と目標設定を行い、日々の日課も怠ることなく努める訳である。先々週は小学5年・6年男子、中2女子、先週は小学4年女子、6年男子の審査に立ち合わせて頂いた。毎回そうであるが、門弟のご両親やご家族は、必死で頑張る我が子を見つめ、ことに組手の審査では、格上の相手に果敢に向かっていく姿や、打たれて倒される姿を目の当たりにし、胸が締め付けられる思いであろう。こうして道場にはピンと張りつめた空気が溢れ、いつもと異なる雰囲気の中で審査は進んでいく。他の門弟達も自分のことに置き換えながら、何かを感じている様子である。最高師範はいつも門弟達に、「日常の生活の中での“継続”こそが一番大切である。」と諭される。「どんな小さなことでも毎日続けること、1年経てば365回、10年経てば3650回、1000回が10000回になって初めて1人前である。」と。子ども達にとって継続がどれほど大切か、自身が身を持って経験されたからこそ口に出せる言葉であろう… 毎回、立ち合われる大人達も熱い感動を味あわせて頂いているが、子ども達には武道を通じて苦しさや辛さを味わい、自分に厳しく他者に優しくなれる精神を育んでもらいたい。そして昇級審査の型や組手の背後には、自分達がやってきた日々の積み重ね、それ以上に家族や同門の支えがあることも理解してもらいたい。
有段者・師範との組手は、緊迫した雰囲気です。