七五三

日本独自の伝統行事である“七五三”、子どもの発育と健康と祈り、江戸時代から始まった風習とも言われる。 男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳になるとお祝いし、3歳は「髪置(かみおき)」、5歳は「袴着(はかまぎ)」、7歳は「帯解(おびとき)・紐落(ひもおとし)」と、各年齢ごとにお祝いする形式が決まっている。江戸時代(1680年代)に始まったとされる七五三、当時の子ども達の生活環境は現在と比べものにならないほど劣悪だったようで、貧困や栄養不足等により、その命をつなぐことさえままならない時代であった。そんな中、我が子が一定の年齢になると、無事成長できたことに感謝し、神仏に更なる成長と無事をお祈りした。それが次第に一定のかたちとなり現在に伝承されてきたようである。当寺でも15日、園児を本堂に集め、七五三の祈願法要を行った。七五三の由来を話し、大太鼓に合わせてお題目をお唱えし、子ども達と共に発育増進をお祈りした。大太鼓と保育士の打つ団扇太鼓の響きにあわせ、合掌して一心にお唱えしたお題目。きっとこの先も、み仏様に見守られ、元気に成長してくれるであろう… 子ども達には、今ある環境が当たり前ではなく、昔に比べて、とても恵まれていることを理解して欲しい。
法要後、発表会の練習を頑張っている子ども達は、前回好評であった“和三盆”を口にし、みんな笑顔が溢れていた。
大太鼓の響きにビックリしていました。ある子は、「園長先生、服がカッコいいね。」と、声をかけてくれました。