コンテスト

生徒さんそれぞれの個性が輝いていました。
過日、T美容専門学校の『校内技術コンテスト』にご招待頂き、その様子を見学させて頂いた。学校に到着すると、着物やウェディングドレスを着飾った生徒が歩いており、さすが美容専門学校だけあって綺麗に仕上がっているなと感じさせられた。校長先生に挨拶をし、早速ショーが始まるとのことで会場にご案内頂いた。会場は、若さあふれる生徒さんやギャラリーで溢れかえっていた。今回は主に2年生のコンテストで、今まで習得してきた技術や知識、センスをいかに発揮するか、云わば“実力試しの場”のようであった。ショーは結婚式を題材に、和装や洋装、時にオチャラケも交えて、楽しく進められていった。専門学校生といえども二十歳の男女、身なりを整え、華麗な衣装を身につけるととても輝いて見えた。専門の技術があるがゆえに、さらに美しさにも味がでるのであろう。そんな様子をみながら、ふと十数年前の自分達の結婚式を思い出してしまった…
ショーの最後に、お世話になった恩師に対し、生徒代表からお礼の手紙が読上げられた。先生達には知らされていなかったようで、まさにサプライズのエンディングである。手紙を読む生徒、向きあって聞く先生、そして周りの観客、それぞれが感動の中に引き込まれ、目頭を押さえる者が後をたたなかった。実に美しい光景である。
今月下旬、今回のコンテストの主役となった2年生40名が、当寺に来て“精神修養”を行う予定になっている。美容とは外側だけでなく、内側からも磨いていくものであろう。その心の内側を磨く方法を、何か1つでも持ち帰ってもらえるよう企画したいと思う。