第5回『浄心水行』

明けまして、おめでとうございます。
本年も『浄心日記』のご愛読、宜しくお願い申し上げます!

平成21年の締めくくりである大晦日、当山にて第5回『浄心水行』が盛大に開催されました。当日は朝から雪模様となり、今までの中では一番気温の低い大晦日となりました。

昨年整備された七面堂に、参加者とその家族が集まりました。午後9時過ぎには全員がそろい、副住職より水行の説明を受けました。今回、5回目の参加となる森藤明最高師範からも、『浄心水行』の“魅力”をお話頂きました。
気温マイナス1.5℃の屋外では、暖をとる炎がともされました。

第一座目の時間が近づき、小学生低学年の部参加者は、下帯姿で緊張しながらその時を待ちます。
副住職の説明を聞きながら、みんなでそろえて寒水をかぶります。子ども達は一杯目をかぶったと同時に奇声をあげ、小刻みに震えだしました。全部で7杯、よく頑張りました。

続いて小学男女・中学生の部。年頃の中学生4名も、恥ずかしながら下帯姿で挑戦です。女の子は水取行衣を身につけてかぶります。全部で8杯かぶりました。
高校・一般の部では、筋骨隆々の9名が1年の穢れを落とし、新年の安泰をお祈りしました。一般は10杯でした。

夏に「学校新聞」の取材に来てくれた中学生も挑戦してくれ、とても嬉しかったです。
翌朝7:00のNHKニュースでは、ローカルのみならず、全国ニュースでも取り上げて頂き、日本中にその映像が流れました。ありがとうございます。
今年は是非、「ゆく年、くる年」でお願いします。(冗談です。)
今回で第5回目を迎えたが、パーフェクトで参加して下さっている森藤明最高師範と山本真史様には心から敬意を表したい。
大晦日と言えば、家でテレビでも見ながら家族でのんびりしたいと言うのが本音であろうが、わざわざ寒中に辛い思いをしながら水をかぶるということは誰にでも出来ることではない。まして小学1年生から52歳の年長者まで家族を伴っての参加である。本番当日を迎えるまでは各人が毎日水をかぶって練習も積んできている。見ている側からすれば実感は無いかも知れないが、いざ自分が実行するとなると、よほどの気合が必要となる。私も二十歳から始めた寒100日の水行が、今回で20回目を迎えようとしている。
辛く厳しい修行は、自分自身のみならず他者を助ける力にもつながる…
『浄心水行』、人生の中では本当にわずかな時間でしかないが、挑戦することでその素晴らしさを体感して頂きたい。
平成21年度 大晦日『浄心水行』挑戦者(カッコ内は参加回数)
小学生の部
仙波龍人(3)、岩田翔流(初)、野田卓稔(2)、後藤威吹(3)、沖田汰久弥(初)、前田優貴(初)、髙橋智稀(2)、山本峻大(2)


小・中学生の部
岩田昂樹(4)、岩佐和輝(4)、塚村颯実(3)、沖田楓樺(初)、塚村翠玲(3)、後川侑希(3)、渡邉貫太(2)、下宮透摩(初)、佐伯友一朗(4)


一般の部
山本真史(5)、野浜卓史(初)、岩田喜弘(初)、部谷英司(3)、礒邊武志(初)、森藤明(5)、児玉健造(4)、後川幸太郎(4)、藤井利憲(2)、佐伯恵順 (総勢27名)

ドラゴンジムHP「どらごん日記」にも掲載されています。
http://dragon.accela.jp/
NHKWebニュース http://www.nhk.or.jp/news/k10014739411000.html#
当日寒い中、いらして下さった参加者ご家族の皆様、鳥越修先生を始めカメラマンの皆様、総代、檀信徒の皆様、有り難うございました。合掌