中学生の挑戦

今年の夏に中学生のS君から“学校新聞”の取材を頂いた。過日、年末の『浄心水行・除夜の鐘つき』の案内を送付したところ、昨晩「浄心水行に、エントリーしたいです。」と電話をかけてきてくれた。久しぶりに声を聞いたが、元気に中学校生活を送っている様子であった。夏に取材を受けた時には、こんな聡明な中学生がいるのかと感心したが、今回は水行に挑戦してくれるとのこと、とても嬉しかった。ちょうど2、3日前から冷え込み始め、本来の冬の寒さが戻ってきたように思える。こんな寒さの中での水行を想像すれば誰しも身震いをするものだが、よく決心をしてくれたと思う。当日までの心がけと、毎日練習を重ねて本番に挑むよう説明すると、「頑張ります!」と返事をくれた。
寺での寒中水行は誰しも体験出来るという訳ではなく、やはり“ご縁”が無ければ挑戦することは出来ないと思う。まして、自らがその志を持たなければ無理であろう。『浄心水行』は行事としてではなく、“仏道修行”として「真冬の寒い中、寺で冷たい水をかぶった。」と云うことを記憶にとどめてもらいたい。
寺という特殊な環境のもと、真冬の寒い時季に、本来なら自宅でくつろぐであろう時間帯に、冷たい水をその身に浴び、一年の穢れを落とし、命あることに感謝し、新しい年を清々しい気持ちで迎える…
今年もまた、心清き挑戦者が30名以上、“仏道修行”をその身で実践してくれる。
浄心水行に挑戦しようとする“純粋な気持ち”に感動しました。当日を楽しみにしています!