昇級審査

多くの門弟、親御さん達が見守った昇級審査。
先週、ドラゴンジムにて昇級審査が行われた。今回挑戦するのは保育園年長クラスのT君である。T君は当園の園児でもあり、「武道教室」では年中・年長児の手本として、友達を引っ張っていく子でもある。また道場では、週3回の修練を欠かさず続けている。当日は、私たち親子も審査に立ち会わせて頂いた。沢山の門弟が見守る中、ついに昇級審査が始まった。一同が正座し、静まり返った道場の中、まずは型の演武の開始となる。「挨拶が小さい!」と最高師範から激が飛ぶが、動じることなく見事に演武を披露しきった。続いて組み手、自分より年上で体格も大きい相手と、5人続けて組み手を行うのである。小さな体から精一杯繰り出される蹴りやパンチ、俊敏な動きに小学生門弟たちもいささか手を焼いている様子であった。途中、涙があふれる事もあったが、格上相手に一歩もさがることなく果敢に攻めていった…
審査が終わると、最高師範から声がかかった。「T君が色帯としてふさわしいかどうか?ふさわしいと思う者、手をあげろ!」と。門弟一同が瞬時に手を挙げたではないか。すかさず師範から「おめでとう!」の声がかけられ、一同が拍手を送ったのである。その後も素晴らしかった。道場に居合わせた門弟、親御さん、師範の一人一人の前に正座し、「ありがとうございました。」とお礼を述べていったのだ。小さな体で汗だくになり、目を輝かせながら挨拶をする姿に、こちらも涙が出そうになった…
「武道」とは技の向上のみならず、“生き方”を教えてくれるものだと感じる。厳しさの中にも愛情があるのと同じで、人間として太い根っこを作るための大切な試練であると最高師範は常に諭されている。
感動は多くの人に力を与えてくれる。多くの者に感動を与えてくれたT君、この先もあらゆる道において、たゆむことなく真っ直ぐ進んで欲しい。