福山城石垣の取材

あまり知られていない、高架下の史跡【三之丸西御門櫓台跡】お城の石垣に雑木が生えていることは珍しいようです。
先日、某新聞社文化グループの記者が東京本社から取材で福山に来られた。
以前、鞆の浦の取材でも福山に来られたことがあるようで、その時、駅前で発掘された外堀遺構と水辺公園プロジェクトの作成したパンフレットを見ておられたらしい。
今回はプロジェクトと市の双方に取材をされるらしく、プロジェクト副代表と共にお会いすることになった。まずは福山城の石垣、新幹線高架下に移築された史跡【三之丸西御門櫓台跡】、丸之内町に残された石垣等を見て回った。案内しながら話を聞いていると、さすが文化グループ記者だけあって、日本各地の城や石垣についてもよく知っておられた。
続いて福山の街中も案内すべく、明治鹿鳴館の趣を感じさせる大黒町を通り、三木耳鼻咽喉科医院、FACMと福山には3箇所しかないタワークロックを見ながら当山に到着した。当山では福山駅北口から発掘され移築保存した【福山城東外堀石垣】をご案内した。民間で補助を受けずに移築を行ったことに、とても驚いておられた。参道をあがっていると「大きな門ですね!」と、同じく移築された【神辺城城門】にもすぐさま気付かれた。ひとしきり境内をご案内し、客間にてしばし歓談。あっと言う間に時間が経った。
今回、わざわざ東京から福山に出向し、文化財についての取材をされることは素晴らしいことだと思う。読者に事実を伝え、多くを語りかけるのが新聞であり、立場立場で考え方は違えど、“何が事実で、何が大切なのか”を、広く世の中に伝えて頂ければありがたい。