昭和の町ボンネットバス結納式

昨日、無事に帰ってきましたと、お礼の電話を頂きました。館長さんも、“大切な娘”を送り出す心境なんでしょうね。
先週16日AM8:30、福山自動車時計博物館(FACM)にて、ボンネットバスいすゞBX141(1957年式、北村製作所)の豊後高田市への嫁入りに際し、“結納式”が行われた。今回のボンバスは、同市で観光地として保存整備された“昭和の町”にて活用されるらしく、約600kmの道のりをFACMの他のボンバス2台とミゼットを伴い、遠路嫁いで行くのである。出発式にあたる結納式には、関係者をはじめ、多くのマスコミ陣も取材に訪れていた。さて私はと言うと、今回の結納出発式に際し、道中安全、イベント成功の祈願を依頼されての出席である。式次第も順調に進み、いざ安全祈願の順番となる。ボンバスと関係者を前に、一心に加持祈祷を勤修させて頂いた。初めて加持祈祷をうけた豊後高田市のスタッフから、「気持ちよかったです。」とお言葉を頂き嬉しかった。続いてテープカット。館長のお孫さんも特別出演で、愛らしい笑顔を振りまいていた。滞りなく結納式も結びを迎え、その後ボンバスはFACMを出発する…
町づくりには様々な要素が必要であろう。今ある物を最大限に活かし、昔ながらの“懐かしさ”を呼び覚ますことも必要である。昭和、レトロ、古きよき時代、心に響くものは意外と身近に存在していることがある。ボンバスが皆に、そう語りかけているような気がした。