諸願成就

お参りされ共にお祈りすることで、さらに成就が近づくと思います。諸願成就のお手伝いが出来るということは、嬉しいものです。
昨日、当山鎮守「七面大明神」の大祭を行った。水の神様と云われるだけあって、甘露のような優しい雨が朝から大地を潤してくれた。今回も多数のお参りを頂き、祈願者それぞれの「身体健全」や「諸願成就」をお祈りした。
法要の中で、お参り頂いた方に対し“お加持”を修している。法剣で九字を切って魔を祓い、「撰法華経」を身体に当てて法力を加えるのだ。「撰法華経」とは法華経の中から特に有り難いとされる文言を抜粋した経文で、我々僧侶が修行中に巻物にしたため、加持祈祷を行うときに用いる法具でもある。頭、肩、背中に当てて、諸願の成就をお祈りするのだ。“祈祷”とは願いを成就に導くための、お手伝いであると私は思う。誰しも未来のことは分からないし、いつ何が起こっても不思議ではないのが世の中である。ただ、願い(目標)を立て、その願いの成就(実現)の為に、前向きに思考し行動すれば、遅かれ早かれゴールに到達することは出来るはずである。そのための“力(勇気)”を、少しでも受け取ってもらえれば嬉しいものだ。ことに現在、当寺では七面堂の改修工事を進めており、皆さんの“不思議なお力添え”を頂き、間もなく完成を迎えようとしている。これも私の“大きな願い”の一つでもある。
それぞれの諸願が成就する日を楽しみに、日々の読経と感謝を神仏に捧げたい。