広島平和公園

今でこそ平和な毎日ですが、当時は想像を絶する日々が続いたはずです。犠牲者のご冥福を、お祈りいたします。
先日、広島市内で会合があり、久々に『平和記念公園』を訪ねてみた。
元安橋を渡るとすぐ右手に「原爆の子の像」があり、多くの折り鶴が供えられていた。公園内を歩いていると、世界遺産でもある「原爆ドーム」が川向こうに見えてきた。さらに進むと「平和の鐘」が見えてきた。説明板には鐘をつくことが出来るとあったので、初めてこの鐘をついてみた。鐘の音は優しく、そして深く響きわたった。その後、「原爆供養塔」「原爆慰霊碑」にて犠牲者のご冥福をお祈りし、「広島平和資料館」に入館してみた。何年ぶりだろうか、もしかすると学生の時以来かもしれない。入館料が50円ということに驚きながら、館内を進む。多くの写真、多くの映像、多くの説明、沢山の資料のひとつひとつがすべて歴史の事実である。館内にはボランティアガイドも数名おられ、国内外の来館者に丁寧に話しかけておられた。原爆犠牲者の写真や遺品を見ていると、やりきれない気持ちがこみ上げてくる。ことに10代の学生が着ていた焼け跡や血のついた衣服、持ち物等の遺品を見ていると、目頭が熱くなってきた。実に、わが子とさほど年が変わらないのである… 原爆投下から60年以上が過ぎてしまったが、この悲惨な出来事は人類が生きている限り、後世に伝え続けなくてはならない。社会見学であろう学生や海外からの来館者が目立っていたが、地元広島県人としても、多くの方に核兵器がもたらす悲惨な現状と核廃絶の必要性を伝えなくてはならないと痛感した…