七面堂〈白壁の章〉

上段屋根の瓦葺きがだいたい出来上がると、今度は左官さんによる壁の塗り作業が始まります。
寒さの中でも、集中力が要求されます。下地作りが、重要な作業のようです。
漆喰の痛んだ箇所をはがし、下地を塗っていきます。下地の良し悪しで、漆喰の塗り具合が大きく左右されるようです。
難しい体勢での作業が進みます。いよいよ漆喰が塗られていきます。
窓枠部分にも下地を塗っていきます。下地が出来上がると、今度はいよいよ純白の漆喰を塗る作業です。数ミリの厚さで均等に塗っていく、ここにも職人の技が光ります。
白さが映えます。間近で見ると、仕事の素晴らしさを実感できます。
寸分の狂いもなく塗られた漆喰。材料の調合にも経験がものを言います。
まさに日本の伝統とも言えるでしょう。
今後も左官さんにより、眩いばかりの白壁がつくられていくことでしょう。