石州街道沿いのお寺

当日は晴天で、絶好の取材日よりでした。放送が楽しみです。
「石州街道」とはその昔、石見銀山で採掘された銀を上方や江戸に運ぶ為に行き来した街道のことを言い、吉舎町からは尾道に抜ける“尾道ルート”と、上下を経由して福山に抜ける“福山ルート”の2つに分れている。主に銀は尾道から海路を使って上方や江戸に運び出されたようで、逆に上方から帰ってくる者は、福山からのルートを通って石見まで帰ったようである。
先日、広島ホームテレビのJステーションという番組の「風が吹く街から」というコーナーの取材で、スタッフの方が当寺に来られた。聞けば、「石州街道」を番組で取り上げているらしく、街道沿いの様子を毎週放送しているようだ。当寺では、移築保存された神辺城城門・福山城東外堀石垣、そしてドイツ製タワークロックの設置された鐘楼堂を取材された。近所にある吉津御番所跡や福山城も取材されたらしい。
当時は自動車もなく、物を運ぶにしても大変な労力であったろう。おそらく要所要所で休憩をいれたに違いない。そんな街道沿いにある当寺にも、道中の安全を祈る人々が訪れたかもしれない。実に歴史を感じさせる話でもある…
放送は今月14日(金)17:34~の予定である。今昔を思いながら、拝見させて頂こう。