七面堂 〈天井・床下の章〉

今月中旬に始まった「七面堂改修工事」も日々順調に進んでいる。
本堂、庫裡、鐘楼堂等の改修・復元工事では、その腕前を如何なく発揮してくださった棟梁の大元さん。今回もその職人の技を“魅せて”くれることでしょう。

天井の石膏ボードを外すと、それを固定していた無数の板が姿を現しました。一本一本丁寧に外していきます。補強用の鉄骨が現れ、一度改修工事が入っていたことも分かりました。

板を外し終えると、その上には建立当時の天井板がもう一層。
砂と埃がたっぷり積もった旧天井板もはがします。埃で写真も曇っています。

床下にも手を入れます。シロアリや腐食で傷んでいた箇所を補修していきます。長い角材も、あれよあれよと床下に組まれていきました。

今度は建物を支える柱や梁の補強。傷んだ箇所が職人の手によって次第に蘇っていきます。
現場を見ていると、様々な事が分かってきます。また、歴史をひも解きながらの改修工事は胸躍ることが多々有ります。
次回は〈屋根瓦の章〉をお伝えしたいと思います。