「棟札」発見

肩の筋肉の疲労回復には、数日かかりました…75年ぶりに光が当たった「棟札」、素晴らしい!
今月16日からスタートした「七面堂」の改修工事。いよいよ数十年ぶりに新しい空気が入れられる訳である。この日を前に、道具の片付けや下準備を寺族で行ってきた。ことに、天井の石膏ボード大小136枚を取り外す作業を通じては、大工仕事の大変さを身を持って感じた。ちなみに、肩の筋肉がいつもの数倍盛り上がったことは言うまでもない。石膏ボードを外すと、さらに建立当時の天井板が姿を現し、全容が明らかになってきた。実はこの七面堂、以前保育園の保育室として使っていた時期もあり、その時に一度手を加えられた形跡が残っているのだ。ちょうど石膏ボードを外し終わると、筆頭総代が絶妙のタイミングで現れ、天井裏に上がることになった。あれよあれよと総代がはしごを上り、天井板を数枚外してみると、建立時に打ち付けられた『棟札』が姿を現した。慎重に釘を外し、下におろして見てみると、お題目の横には「昭和八年五月大吉日新築」の年号と当時の総代と大工の名が書かれていた。今から75年前の事である。
この『棟札』のお蔭で、またひとつ實相寺の歴史をひも解く事ができた。偶然ではない“必然”の発見に、今後の進展を期待せずにいられない。今後も詳細をお伝えしていきたいと思う。