7月盆の棚経

東京近郊では7月13日から15日までが「お盆」となり、地方都市に比べ一カ月早く「お盆」を迎える。先日、東京近郊の檀家宅へ、お盆棚経でお伺いした。遠方の檀家となると、法事でもなければなかなかお会いする機会も少なく、久しぶりの対面が楽しみの一つでもある。一年という月日は長いようで、短いようで… それぞれのお宅で色々なお話を聞かせて頂いた。どなたもそうだが、体調の変化や調子を崩された時の話がところどころに出てくる。やはり健康を維持することが幸せの秘訣といえよう。また、小さなお子さんがいればその成長ぶりには驚かされる。自分のことはなかなか気付かないが、その分確実に年を重ねているようだ。
棚経ではご家族の方と共に仏壇の前に座り、共にお経を読み、ご先祖様にご供養を捧げている。限られた時間ではあるが、亡くなられた故人を純粋に思い出せる瞬間ではなかろうか。やがては誰しも必ず迎える“人生の終焉”。先亡の霊を思い、この世で自分がなすべきことを悟り、そして自らもその時の準備を行う。そんな時故人は、きっと優しい言葉を語りかけてくれるはずである…