憩いの山

1人1人の協力があって、自然は守られているのですね。
雨上がりの蔵王山にはマイナスイオンが満ち溢れ、山頂付近では薄霧も漂い、息をするごとに気管が元気になるようであった。今回の下刈り作業はそんな梅雨時の山中で行われた。各学区から集まった数十名の有志が、カマや草刈機を手に、植樹された桜の木の周りの雑草を丁寧に刈っていく。雨上がりということもあり、桜の葉についた水滴がいっぺんに落ちてくるハプニングもあり、いたるところで奇声があがっていた。雑草に混じってワラビもあちこち生えており、「子どもの頃によく山菜を採っていたな~」と懐かしく思う。「今度来ることがあったら、ワラビも採ろう…」と内心思った。山道では多くの人とすれ違い、健康の為にウォーキングをする人も意外に多いと感じた。約1時間の作業も無事終わり、湿度も影響してか多くの汗を流すことが出来た。
“松茸は、手入れされない山では生えにくい”と聞いたことがある。桜も同じで、手入れされない山中では成長が遅いのかも知れない。今回、報道関係者も取材に来られていたが、こうした人々の奉仕で山は守られ、植樹した木々が成長している事を、もっと多くの人が知ってもよいと思った。