スズメの子

子スズメの“小さな命”からも、何かを感じて欲しいですね。元気になって無事、親スズメの元に帰って欲しいです。
今朝方、保育園の子ども達が何やら興奮して騒いでいる。ケースを取り囲んで、食い入るように中を見ている。まだ、自分で飛ぶことが出来ないスズメの子を保護したようだ。子ども達は、小さな子スズメの生きる姿を見ながら、何を感じたのだろう…
昨日、「光市母子殺害差し戻し審判決」が言い渡された。被害者遺族の本村洋さんの記者会見を見ていて、その言葉に心を打たれた。実に9年という月日は長かったであろう。愛する妻と子を失い、その悲しさに耐えながらの裁判、考えただけでも胸が痛くなる。加害者の有罪判決だけにとらわれず、加害者はもとより被害者の人権保護のあり方、どうすればこのような悲惨な事件が二度と起こらないかという社会のあり方、個人の人格形成の重要性も訴えておられた。本村さんは“地獄”を見ることで“仏”の心を感じたのではなかろうか…
『愛別離苦(あいべつりく)』愛するものと離別する苦しみは、我々誰しもが背負っている。その苦を乗り越えようと、もがき苦しむことで新たな境地が見出だせるのではなかろうか。今回の判決が多くの方に認識され、人命の尊さ、裁判のあり方、事件や事故が少ない安心安全な社会の形成の為に、大きく影響を与えてくれることを願っている。