福山駅前発掘調査

この先、駅前はどのように変化していくのでしょうか…立派な石垣が“保存して欲しい”と、語りかけているような気がします。
昨日、「福山駅前広場整備工事に係る第2次発掘調査現地見学会」が行われた。今回もこの目で現状を確かめるべく、現地に足を運んだ。予定時間に到着すると、すでに1000人を超す人々がつめかけており、移動するにもなかなか前に進めない状態であった。前回もそうだが、福山城遺構に興味を持った方がこれだけ多いということだ。今回、舟入遺構がほぼ全体的に発掘されており、縦横20m以上に及ぶ石垣が何十年ぶりにその堂々たる姿を現していた。逆に考えると、これだけの遺構をよく埋めたものだとも言える…
現在、駅前広場に地下送迎場を構築する計画が進められており、この遺構をどうするかが問題として取り上げられている。署名活動では10万人以上の方が、遺構を保存し水辺公園を造ることに賛成しており、市との協議も数度に及んでいる。一度壊せば二度とは元に戻らない文化遺産。全国でも文化遺産保護の取り組みがなされているが、福山においても遺構を保存し、人々が憩える空間をつくり、市民がが誇れるような駅前開発を行ってほしい。そのためにも行政は、市民の意見をしっかりと汲みとるべきではなかろうか。