風呂敷の知恵

風呂敷は、色んな使い方があるものですね。皆さん、興味津々で見ておられました。
今年で726遠忌をお迎えした宗祖の『御会式』法要を、先日、勤労感謝の日に執り行った。毎回、お参りの方々と共にお経を読誦し、“お題目”を団扇太鼓を叩きながらお唱えし、法味を捧げている。
法要後、『風呂敷エコバック体験講座』を福山市生活学校連絡協議会代表 佐藤多恵子 先生に講演して頂いた。この企画は、地球環境を守るため、レジ袋を少しでも削減しようという取り組みで、日本の伝統的な風呂敷を使い、様々な包み方の普及活動を行っておられる。
まずは、参加者全員でお洒落な帽子を作ってみる。子どもから大人まで色とりどりの風呂敷帽子をかぶり、その場が和やかな雰囲気となる。意外な使い方があるものだ。続いて様々な物の包み方を皆で実演していく。日本酒、洋酒、菓子折り、小箱、大箱等々… ウエストポーチとして使えるのには、さすがに感心した。また先生も日本酒を包みながら、「こうすれば上手に包めて、お寺にお供えすることが出来ますよ」と、皆を笑わせていた。あっと言う間に楽しい時間は過ぎ、参加者はそれぞれ包み方を身につけて帰られたようである。
小さな活動かも知れないが、我々一人一人の取り組みこそが地球環境の今後を大きく左右するのではなかろうか。“限られた資源を有効に利用する。”当たり前のことではあるが、とうに見直されるべき時機に来ていると思う…