ドイツからのメール

フランクフルト北郊Hessenpark内のmuseumに展示されたタワークロック。当山にご寄進頂いた、タワークロック。左の写真と同型のものです。
当山の鐘楼堂に寄贈設置された“タワークロック”は、50年以上も歴史を刻み続けたドイツ生まれの時計である。福山市内には「福山自動車時計博物館」「三木耳鼻咽喉科医院」「實相寺」の三箇所に、ヨーロッパで時を重ねたタワークロックが設置され、時間ごとに心に響く鐘の音を奏でている。
この度、福山自動車時計博物館(FACM)の館長をはじめとする視察団がドイツを訪問している。以前ドイツから訪れた一行がFACMに来館したことがあるが、時を溯ること約190年前、ドイツ生まれのシーボルトが、1823年(文政6)に長崎出島に到着し、その後の江戸参府の折には、福山の「鞆の浦」に立ち寄った事実も興味深い。
昨日、ドイツを視察中の館長からメールを頂いた。フランクフルト北郊Hessenpark内のmuseumに、当山に設置されたタワークロックと同型の時計が展示されていると… 写真を見ると、瓜二つであった。「お国は違えど、“古き良きもの”を大切にする精神は同じなんだ」と、嬉しく思った。
この後、ドイツ視察団は要所を訪れ、両国の親善を深めるべく異文化交流を持たれるらしい。日本を愛したシーボルト、日本に嫁入りした古き良きドイツ製品も喜んでくれることであろう。