親子の会話

大震災があったとは思えない程の、美しい街並み、夜景です。
例年、この時期になると神戸G寺の「御会式」に、顔を出させて頂いている。
G寺の御住職様は寺内、外に何かとご多忙な方でもあり、ゆっくりとお会いできるのは、年に一度の「御会式」となる。法要を翌日に、夕刻には神戸に到着することが出来た。坂道と長い階段を上ると、神戸の美しい街並みが目に飛び込んでくる。いつもこの景色には心うたれる。久々の再会で打合せもそこそこに、さっそく夕食にご招待いただく。今回は次男のK君も同席してくれ、楽しい会話にあっという間に時間は流れていく… 
御住職親子と会話をさせて頂きながら、息子を思う父と、父を慕う息子の構図が実に心地よかった。それぞれが認め合いながらも、照れくささを隠せない雰囲気である。男同士とは、そういったものなのであろう。
翌日の法要では、K君が汗をかきながら一生懸命読経しており、その姿からは生真面目さを感じることが出来た。そんな姿を、お祖師様が御覧になられて、さぞ喜んでおられることであろう。心にそっと花開く「御会式」であった。