時を刻んだ写真

歴史を刻んだ貴重な一枚です。
先日、M総代が、昭和40年代の「七面講」の記念写真を焼き増して、わざわざ額に入れて寄贈して下さった。「七面講」とは、当山鎮守・七面大明神の月例祭や大祭に参加される檀信徒で組織された講中のことで、当時あった七面堂にはたくさんの方がお参りに来られたようだ。かれこれ40年近く前の写真になるので、写っておられる檀信徒のほとんどが、代がわりをされている。そこには若き頃のM総代の姿や、お手伝いに来られた市内の住職さんの若かりし姿も写っていた。当時を知らない私には、とても新鮮に映った。まさに写真は、時を刻み込む大切な“データ”ともいえよう…
各ご家庭にも、夫婦の思い出、子どもの成長、記念行事等々を撮った写真が残っていると思う。そんな写真を見てみると、まさにタイムスリップしたような感覚にとらわれ、その頃の気持ちに戻れるような気さえする。
時には眠っているアルバムや写真を見るのも良いことだ。時が過ぎても、そこにはまぎれもない“自分”が写っている。そして、この先も“自分の時”を写真に刻めば、いつか誰かが微笑みながらページをめくってくれることであろう。