ピアノの調べ

当山にご寄進頂いた、100年前のドイツ製ピアノ。
先週の金曜日、リーデンローズにて「Cloche Piano Duo Concert」が公演された。出演するピアノ奏者には、中学時代の同級生と組寺の奥様もおられ、事前にご案内を頂いていた。受付には花束や御祝いの品が多数並べられており、会場もほぼ満席であった。
ピアノコンサートを聴きに来るのは今回で2回目となるが、2台のピアノを向き合わせ、美しいドレスを身にまとった奏者が、2人で同時に、そして華麗に力強く鍵盤を弾く姿には感動を覚える。一糸乱れぬその旋律からは、奏者の心が伝わってくるかのようで、凛としてそして優雅ささえ感じられた。同級生の演奏を聴きながら、日々の積み重ねがあるからこそ、ここまで“美しく”弾けるのだろうと感動した。
万国共通、音楽は人の心を潤してくれるものではなかろうか。仏教にも『声明(しょうみょう)』という音楽があるが、音を奏でる梵鐘、太鼓や木鉦などの仏具を使って、人々を楽しませ、そして心を癒せる法要があってもよい… と思った。