出産

赤ちゃんは、周りの人を「幸せな気持ち」にするオーラを持っているのではないでしょうか。
先日、当山の檀家の娘さんが出産された。妻と一緒にお見舞いに行くと、病室には元気な男の子が気持ち良さそうに眠っていた。この度、母親となったKさんは、小学生の頃から妹と共に仏事に顔を出しては、愛嬌を振りまいていた。年月が過ぎるのは早いもので、結婚をし、めでたく子宝にも恵まれ、母親になったわけである。女性にとって『出産』は、不安と痛みを伴う“心身の修練”と言えるのではなかろうか。
出産前、何度も妻に電話をかけてきては色々と聞いていた。とても不安だったのだろう… そんな日が数日続き、いよいよ陣痛が始まり入院となる。みんなの心配をよそに、幸いにして安産で、母子ともに元気でホッと安心する。
今回の出産でKさんも、多くのことを感じたようである。新しい命の重み、ご主人やご家族の支え、亡くなった祖父母のまもり… 出産が終われば、次は子育てである。
たっぷりの愛情を子どもに注ぎ、元気で健やかに育つよう頑張ってもらいたい。