水子への想い

お心遣い、有難う御座いました。
昨晩、午後8時をまわった頃、来客のチャイムが鳴った。インターホンに出てみると、「水子地蔵にお参りしたいのですが。」と、女性が話す。「どうぞ、お参り下さい。」と返事をすると、少し間をあけて「お渡ししたい物が有るのですが…」とのこと、「すぐ、参ります。」と玄関に出てみると、お花を持った男女が来ておられた。お顔を見ると、以前、当山で水子供養をされた方だとすぐ分かった。「仕事が終わったので、お参りさせてもらいました。」と言われ、「これ、良かったら召し上がって下さい」と、丁寧に菓子折りを持参して下さった。
嬉しかった。2人で揃って再度お参りをして下さり、手土産まで頂戴するとは…
水子供養をされる方は、不安や自責の念を持っておられる方が多い。だが、心を込めてご供養することで、水子さんは必ずや“お守り”になってくれると私は信じている。また、たとえ形は無くとも、一度は命を宿した自分の子として、心の中でいつまでも愛情を注いで貰いたい。