ボンネットバスの里帰り

“忘れていたもの”を思い出させてくれる一冊です。右側が今回里帰りする、いすゞBOX341型式バスの同型です。
8月25日、本日、一冊の本が発行され、それと同時に一つのイベントが開催された。『福山自動車時計博物館』から新潟県湯沢町に嫁入りした“ボンネットバス里帰りの旅”である。「魚沼のムラ情報発信実行委員会」の主催で、バイオディーゼルによる地球温暖化防止環境キャンペーン事業として企画され、4泊5日全行程1200kmに及ぶ道のりで、各種イベントやキャンペーン活動が予定されている。大三島で眠っていた、昭和34年式いすゞBOX341型式バスが福山自動車時計博物館でレストア(復元)され新潟湯沢に嫁いで行く…そんなエピソードを実話を交えながら、バスの気持ちになって描いた「海を抱いたビー玉」森沢明夫著(山海堂)が実に素晴らしい。くず鉄同然のバスが、多くの人々の“熱き思い”を受けながら再生されていく…現代に忘れらた“物を大切に愛する気持ち”が沸々とこみあげてくる。当寺にも、何台ものレストアされたボンネットバスが顔をのぞかせてくれている。また、保育園の子ども達も、何度も乗せてもらっている。
多くの思いを乗せた元気一杯のボンネットバスは、28日午後6時に博物館に到着する予定だ。今からその悠々たる姿を見るのが、楽しみでならない。