心のこもった着物

ご寄進して頂いた「白衣」「紬の着物」も仕立てて頂きました。
先日、檀家のKさんが「白衣」を仕立てて持ってきて下さった。この「白衣(はくえ)」、私たち僧侶が身に着ける白い着物のことで、法衣を着るときにはなくてはならない。少し前には、檀家のWさんが「白衣」と「紬の反物」をお持ち下さり、反物からは、わざわざ着物を仕立てて下さった。こうして心を込めて仕立てて下さった着物を身に着ける時、何とも言えない幸福感を味わうことができる。
また、当山の水子地蔵の「前掛け」を毎回作ってきて下さる檀家もおられ、手作りとは実に有り難いものだと感じる。
最近では和装する方が減ってきたようで、それと同時に和裁をされる方も少なくなっているようだ。法衣に限らず、着物は日本独自の文化であり、世界に誇れる伝統衣装といっても過言ではなかろう。夏祭りなどで「浴衣」を着た女性や子どもを見かけると、どことなく懐かしい感じがするものである。
私も妻もお寺では和装する機会が多い。そんな姿を一人でも多くの方に見ていただき、日本文化の素晴らしさ、手作りの在り難さに気付いて頂きたい。
今回、着物を仕立てて下さったKさん、Wさんには心から御礼申し上げます。