お盆も過ぎて

多くの方が、お参り下さいました。皆さんで、お経を捧げました。
全国的に晴天が続き、『酷暑』を肌で感じる今日この頃。日々の挨拶でも「去年よりも暑いですね~」という言葉をよく耳にする。暦の上では秋だが、いつまでこの暑さは続くのだろう…
そんな猛暑の中、今年も多くの方が『盂蘭盆会』にお参り下さった。当山の本堂にエアコンはついていない。“天然の風にそよぐ風鈴”“池の水のせせらぎ”だけが僅かな“涼”を感じさせてくれる。そんな本堂で皆さん一生懸命お経をお唱えし、ご先祖様や有縁無縁の各精霊に御回向を捧げて下さった。法要中にいつも思う、「暑さ厳しき折、お寺にお参りし手を合わせて下さる方は、必ずやその功徳がご自身やご家族にかえってくることであろう…」
お盆も過ぎて、ホームページを見られた方がお寺にお参りして下さった。再度のご来寺であった。その方は心の内を色々とお話して下さり、帰り際、「来て良かったです」とおっしゃって下さった。
苦しさを感じない人はいないと思う。苦しいことを経験したからこそ、耐え忍ぶことが出来る。苦しいことを経験したからこそ、人に優しくできる。その苦しさを乗り越えられれば、心はさらに大きくなれる筈である。
ふと立ち止まった人に、そっと後押しが出来るお寺でありたいと思った。