1泊2日の“想い出”

楽しみにしていた『お泊り保育』。子ども達の目が輝いています。買い物には、み仏さまにご挨拶をして出かけます。
今月、当保育園にて子ども達が楽しみにしている『お泊り保育』が実施された。4、5歳児が5チームに分かれ、買い物、スイカ割り、夕食作り、ゲーム、肝試し、入浴、花火等々…をして、楽しい時間を共に過ごした。親元を離れての宿泊となるが、誰一人寂しがる子はいなかった。毎年の行事で1泊2日の日程ではあるが、子ども達は随分たくましくなるような気がする。リーダーを中心に各班で役割を決めて行動し、5歳児は4歳児の面倒も見ながら立派にお兄ちゃんお姉ちゃん役を務めてくれる。恒例の「肝試し」では、みんな途端に笑顔が無くなり、目に見えぬ恐怖に怯え始める。何でもないようだが、『怖いもの』の存在は、子ども達の成長には欠かせない。“恐怖”に立ち向かう“勇気”も養われるからである。思いっきり遊び、笑い、泣いた子ども達が本堂の中で布団を並べる。早々に眠った子ども達の寝顔は、どの子も本当に可愛らしい。
当山の本堂では戦後、家を焼け出された家族が何組か生活していた時期がある。その方々は、お寺に来るたびに「懐かしい」といわれる。子供たちも卒園すれば、おそらくこんな経験をする事は無いであろうが、園やお寺での体験を憶えていて欲しい。そしていつの日かまた、この場所を訪れてもらいたい。
肝試しの“お化け”たち。子どもが見ると、かなり怖いようです。み仏さまや先生に見守られて、グッスリおやすみなさい。