物を大切に

何事も、有効利用できれば良いですね。
先日、檀家のある方が「未使用のシャツが沢山あるので何かに使いませんか?」と、段ボール数箱分をわざわざ持参して下さった。「バザーで使ってはどうか?」とのアドバイスや、「海外ボランティア」で食器や衣類を募集していた事を思い出し、せっかく戴けるのならばと、保管している場所まで皆で引き取りに伺った。予想を超える量ではあったが全部持ち帰り、ひとまずサイズを振り分けることにした…
物が豊かに溢れている日本では、まだまだ使える物も処分されていることが多いのではなかろうか。海外では食べ物や着る服も無く貧困にあえいでいる人がいるのというのに…
仏門では食事をする時に唱える『食法(じきほう)』というものがあるが、その中には「たとえ一滴の水、一粒の米も功徳と辛苦によらざることなし」と書かれている。“たとえ一滴の水、一粒の米であろうと、感謝の気持ちを忘れてはならない”と言う意味である。普段何げなく使っているものでも無くなると非常に不便だ、という経験をされた方は多いと思う。無くなって気付くよりも、有る時にこそ感謝できれば、もっともっと物を大切にすることが出来るはずである…