小さな命

ヤゴからトンボへ成長をとげます。池がきれいになって、コイも喜んでいます。
少し前のことであるが、妻が“ヤゴ”の抜け殻を持ってきてこんな話をした…
当山の池にはハスの鉢を入れているが、毎年時季が終わると鉢を池から出している。そんな鉢を手入れしている妻がある時、ヤゴ(トンボの幼虫)を発見した。
「こんな所にヤゴがいるの!」と驚いたようだ。
先月、ハスを株分けしていた時に、大きくなったヤゴと再会したらしい。その成長ぶりにとても喜んでいた。ヤゴも春先にはトンボに羽化し、今度は空を自由に飛びまわる。鉢の中には羽化するときに必要な摑まるものも無く、そっと枝を入れてあげたようだ。数日後、気になって鉢を見に行くと、枝先に大きなヤゴの抜け殻が残っており、「無事に羽化したんだぁ~」と思って家に入った瞬間、窓越しにトンボが飛んでいくのを見たようだ。その時、トンボが「ありがとう!」と囁いたように感じたらしい。この日は偶然、私たちの「結婚記念日」とも重なり、とても嬉しかったようだ…
小さな命ではあるが、一生懸命生きていく姿は美しい。地中にも水中にも多くの生物は存在する。そんな命を大切に育もうとする姿は、我々の心を温かくしてくれる。今日も保育園の子ども達が、池の掃除をお手伝いしてくれた。生き物を育て、世話する事の大切さも肌で感じてもらいたい。