『百日』お寺参り

先日、とある檀家が『百日(ももか)』の御祝いに、親子三代お揃いで「お寺参り」に来られた。祖母が孫を抱き抱え、代々伝わる『産着(うぶぎ)』を身にまとい、皆さん正装してのお参りである。
子どもが生れてちょうど百日目にあたる日を『百日(ももか)』と言い、神社仏閣にお参りしたり、『お食い初め(おくいぞめ)』の儀式を行ったりして、子どもの成長を喜び、皆でお祝いする日本古来の伝統文化のひとつである。
本堂に上がって頂き、「百日」を迎えたお子さんの成長をご祈念させて頂いた。
『発育増進、智慧明瞭(はついくぞうしん、ちえみょうりょう)』
子どもの成長を祈る時にお唱えする祈願の文言である。
『智慧(ちえ)』とは、「因果の理(ことわり)を悟り、物事の善悪正邪を分別する心」を意味する仏教用語でもある。
我が子の成長を祈らない親はいないものである。この世に“縁”あって生れた事と、日々の成長に“感謝の念”を抱くことが出来れば、子育ての意味合いも変わってくる。これから先、多くの事を見聞し、様々な経験を重ね、“智慧”の備わった大人へと成長してくれることを、心からお祈りしている。
三代揃って記念撮影。益々の「家運隆昌」をお祈りしています。