思いのこもった“鐘の音”

福山自動車時計博物館に設置された時計台。実際に近くで見ると、かなり大きいです。
昨日、恋する男女にとっては“大切なイベント”といえる「バレンタイン」であった。バレンタインの歴史については諸説あるが、いずれにしてもキリスト教にまつわる話のようである。お寺とはあまり縁のない行事と言えるが、保育園の職員から頂くチョコレートは美味しく頂いている。有り難いことだ。
そんな2月14日は、当山筆頭総代のお父様のご命日であった。私が大荒行参行を成満し帰山後間もなく亡くなられ、当山にてお葬式を執り行ったこともあり、はっきりと記憶に残っている。当日は年回忌のご法要を営み、皆さんで心のこもった追善供養を捧げることが出来た。故人も喜んでおられることであろう。
総代ご自身が館長を務められる「福山自動車時計博物館」には、前日の夜遅くまでかかって『カリヨン(メロディーを奏でる為の複数のベル)を時計台に設置したと話されていた。博物館では中世ヨーローッパの時計を何十台も収集し、この程「時計台」を新たに設置されたようだ。(札幌の時計台をイメージしていただければ解りやすい。)これも、お父様のご命日にあわせて、かねてから計画されていたようだ。
鐘は時を告げるもの…心に刻まれたご命日に、美しい音色を響かせることは、故人にとっても最高のプレゼントになるのではなかろうか。
当寺と博物館は距離的にも近く、美しい鐘の音は風に乗ってよく響いてくる。
鐘の音が響くたびに“お父様への想い”を感じることであろう。