華道

妻がお世話になっている先生方の作品です。
先日、天満屋福山店にて催された「創立50周年記念 福山地方華道連盟展」を親子3人で観賞しに行った。催事場は溢れんばかりの人で賑わっていた。入場券を渡し、パンフレットを貰い、早速展示された作品を拝見する。入ってすぐ息子に、「どの作品が一番好きだったか後で教えて」と耳打ちする。
大きいもの、小さいもの、色鮮やかなもの、素朴なもの、様々な作品が展示されていた。流派によっても作風が異なるようで、それぞれの特徴がなんとなく伝わってくる。花器の種類もたくさんあり、焼きもの、自然物を加工したもの、木製のもの、鉄製のものなどが生花に彩りを添えていた。
それぞれの作品からは、色んな工夫がうかがえる。季節をイメージさせたもの、自然をイメージさせたもの、花の種類や組み合わせを強調させたもの、花器にポイントを置いたもの…
そんな作品からの“語りかけ”を感じるようにして観賞すると、“想像の世界”ではあるが、それぞれ語りかけてくるものが違って面白い。
花を生けるのは人であり、その花は生けた人自身を表しているような気がする。
機会があれば、多くの先生方の作品を観賞させて頂き、目と心を肥やしていきたいものである。
帰り際、息子に一番好きな作品を尋ねると、花器に竹を使用した素朴な感じがする作品であった。