語りかける“文字”

小・中・高の学生達も、よく健闘していたようです。受賞者からは、自ずと笑みがこぼれていました。
日曜日、県民文化センター福山にて『毎日書き初め展表彰式』が行われた。
「芦辺書苑」の書道教室に通わせて頂いている息子が今回、特別賞を頂いた。
授賞式には主催者、来賓をはじめ多くの受賞者が列席し、会場が埋め尽くされていた。そんな会場を見渡しながら、「書をたしなむ人がこんなに大勢いるのだな」と、毎回思う。私も仕事柄“筆”を使う機会は多いほうだが、自分で満足のいく字を書くことの難しさは理解できる。
息子は週に1度、書道教室に通わせて頂いているが、今回の受賞も「よき先生との出会いがあったからこそ」と、心から感謝している。
受賞者の作品は毎回、ウエスギ(株)の店舗に展示され、それぞれの力作を拝見する事ができる。毎回、何百という作品を展示するだけでも、大変な労力であろう。また、授賞式では準備、実行、片付けに、関係各位はさぞ御尽力のことと思う。心から御慰労申し上げたい。
多くの方の受賞の陰には、「書」を愛する人々の“目に見えない力添え”があることを忘れてはならない。息子には喩え一文字の「書」であっても、何かを語りかけるような文字を書いてもらいたい。文字は言葉と同じで、その人の人柄も表すからだ。
今後も受賞如何にとらわれることなく、自分らしい「書」を書くことで、人々に何かを“伝える力”を培ってもらいたい。